モーニング娘。舞台『TRIANGLE -TRIANGLE-』感想 小田さくら普及委員会編「涙が、ココロがあふれだす…」

6月18日から始まったモーニング娘。’15の舞台『TRIANGLE-トライアングル-』が、あっという間に公演日程を全て終えました。今回は前作『LILIUM』に比べても短いし、東京公演だけでしたね。見に行かれなかった方は9月9日のDVD発売までじっと我慢です…。

さて、幸運にも言ってまいりました『TRIANGLE』β編。本来であれば、α編→β編と見るべきものですし、そのほうが謎解き、人物描写の補完と言った感じで楽しめたはずなんですけど、残念ながらβしかチケットが取れませんでした。(小田ちゃん談:「αで完結させて、βで解く みたいな表現がわかりやすいでしょうか…」)

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小田さくらasローズウッド

小田さくらasローズウッド

それでも、ローズウッドこと小田さくらさんの魅力は十分に堪能出来ました。β編では、主人公が工藤さん演ずるアサダになるため、アサダと浅からぬ関係のあるローズウッドの出番とセリフは自然と多くなります。

前回『LILIUM』では、そのあまりのインパクトと存在感のせいで、小田ちゃんが準主役くらいのポジションだったような気がしていましたが、基本的に回想シーンでしか出てこないために、セリフはそれほど多くなかったんですよね。

今回(のβ編)は、小田さくらの演技力の高さが誰の目にも明らかになる舞台でした。純粋な演技のレベルがとにかく高く、想いが通じるところなど、感情が高ぶる場面、「ココロがあふれだす」ところで、ローズウッドが毎回泣くのです。

ローズウッドは、侍女なのであくまでも演技のトーンは控えめです。また、侍女としての務めと、自己犠牲の運命を背負っているので、普段は感情を抑制していますが、アサダの手に触れられたときだけ瞬間的に「溢れだし」ます。そして最後に報われぬ想いが通じた時、ローズウッドの両眼から1つ、2つとこぼれ落ちる、玉座を飾る宝石よりもエネルの光よりも、更に美しく輝く涙の結晶…!

泣くというか「泣きの演技」なんですけど、小田ちゃんは本当に役に入り込んでいて、毎回本当にぽろぽろと涙をながすんですよ! 私が見た時は、初演のときだけ気持ちが高ぶってたのかな?とも思いましたが、Twitter等での感想を見ていても、毎回ローズウッドは泣いているようです。これは…すごい…。私も演劇経験がちょっとだけありますが、「泣きの演技」は全くできません。「泣き」は本当に演技力があったり、完全に役になりきる俳優性がないとできないものです。ドラマの撮影現場でも、目薬は普通に使われていますからね。

実際、小田ちゃんもブログで

ローズウッドが憑依しています

小田さくらです

今日はβ公演でした

今日も泣きすぎて頭が痛くなります

たくさん…。小田さくら|モーニング娘。‘15 天気組オフィシャルブログ Powered by Ameba

と語っています。その前の日には、「感情が高ぶって音程がブレてしまう」とも。音程に影響が出てしまうのは確かに歌手としてはNGなんでしょうけど、ミュージカルとしてそこまで毎回感情を高められるという点にはやはり非凡な才能を感じます。

それと、
「あ!!
ローズウッドは、
22歳くらいなのですよ」
と設定がポロッと明かされていましたが、舞台上の小田ちゃんは確かにちゃんと20代の女性に見えていました。アサダがどこからどう見ても少年なのと同じくらい、ローズウッドは20代女性でした。また、自分にスポットが当たっていない時の細かい表情の演技も、流石だな、と感心したものですが、これは考えてみると「あまり見られてないところでもちゃんと演技しよう」というのではなく、ローズウッドという女性に成りきっているんだろうな、と思いました。

歌、ダンス、演技、声…。小田ちゃんは、人前で何かを演じる表現者として求められるものの全てをハイパフォーマンスで身につけていて、しかもそれがまだ発展途上の段階という。恐ろしい子…! 今後どこまで成長を見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。

歌については、今回はソロ曲がなかったのは残念でしたね。γ(ガンマ)公演でサクラ姫が小田さくら、なんていうのを脳内妄想して補完しておきます。(最初の20分くらいは舞台で「サクラ!」と呼ばれるたびに「ハッ?」と反応してしまう小田ヲタ)

それにしてもDVDが待ち遠しいです。

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モーニング娘。舞台『TRIANGLE -TRIANGLE-』感想 小田さくら普及委員会編「涙が、ココロがあふれだす…」” に 6件のコメント

  1. さくらさく名無しさん

    βの感想ありがとうございます。
    毎回涙が出るとは本当に役に入り込んでいるのですねぇ、すごい!
    今後女優としての成長も見逃せません。

    さくらちゃんが「サクラ様」と言う度、不思議な感じでしたね(笑)

  2. さくらさく名無しさん

    α編はアサダとローズウッドがどういう経緯で最後の場面になるのかというメロドラマ部分がほとんど無くてキリ中尉のアクションやサクラへの想いの部分が描かれているのでで小田ファンならβ編が見れたのは良かったですね。
    個人的にはβ→αの順に見たほうが納得できます。
    β編ではキリ中尉がサクラに好意があることは分かるので最後の結末に納得できますがα編だけではアサダとローズウッドのドラマ部分が無いのでアサダの心情の変化がよく分からないまま唐突に最後のシーンになるのでモヤモヤすると思います。
    小田さんの言うβで解くというのはそのモヤモヤを解くメロドラマ部分のことでしょう。

  3. さくらさく名無しさん

    歌でも歌詞に気持ち入っていますが、演技も憑依系なんですね。

  4. さくらさく名無しさん

    リリウムの時のわずかな演技でも、めいめいが「天才が現れた」って思ったぐらいですから、今回のその実力をたっぷり見せてくれたのでしょう。

  5. さくらさく名無しさん

    記事ありがとうございます!
    管理人さんの感想を読めて嬉しいです。
    私も観に行ったとき、本当に何回も泣いているのを観てびっくりしました。

  6. さくらさく名無しさん

    個人的には、サクラとローズウッドの、タメ語でカモン!のシーンが面白すぎて笑いをこらえるのに必死でした(笑)

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