モーニング娘。小田さくらがYOSHIKIのように倒れてしまうかもしれない! (頚椎椎間板ヘルニアの話)

実は、ファン以外にはあまり知られていないことですが、小田さくらって歌だけではなくて、ダンスもすごいんです。

小田さくらのダンスセンス

「スッピン歌姫オーディション」でプロデューサーつんく♂から「歴代で3本の指に入る歌唱力」と見出されて合格したことから、またもちろんCDや歌番組で披露するその天使の歌声から、「小田さくら=歌」という印象があまりに強すぎて霞んでいますが、ダンスのセンスにも非凡なものがあります。
ハロプロ研修生合格前から、フラダンスを習っていたことからか、手の指先や腰の使い方の艶めかしさははっと目を奪われるものがあります。
また、目で見て覚えるセンスもいいようで、Youtubeで最初に小田さくらの公式動画として公開された「モーニング娘。 『ワクテカ Take a chance』 (小田さくらVer) 」は、ダンスレッスンを受けたものではなく、お手本ビデオを渡されたわけでもなく、MV収録をスタジオの隅で見学していて覚えたもので、「踊れる?」と聞いたら「踊れます」と小田ちゃんが答えたので一発撮りしたもの、だそうです。この大物感…!

さらに、体の柔軟性も優れているようで、足上げや立位体前屈のような振り付けでは、その角度や柔軟さも目を引きます。

ただ…。ここまで絶賛してきましたが、その「出来てしまう」がゆえの「やりすぎてしまう」という落とし穴もあるんですよね。

シャボン玉のダンスがすごいと話題

最近、小田ちゃんのダンスが脚光を浴びた場面に、NHK『MJ』で披露した『シャボン玉』のワンシーンがありました。

クルっと出てきてブンブンブン!と人形のように首を左右に振ってポーズを決める小田ちゃん。連獅子もかくや、という迫力です。高橋愛を彷彿とさせるような太い声の歌い方もキマっていて、お茶の間にかなりのインパクトを残しました。

この『シャボン玉』の小田ちゃんのパフォーマンスを袖で見ていた共演者の大森靖子さんは、後に「音楽そのもの。概念」と評したそうです。

しかし、ダンス面で言うとこれは小田ちゃんの思い切りの良さと柔軟性ゆえの、「やりすぎ」てしまっているダンスだと思います。(研修生レッスンで身についた「大きい動き」の影響かもしれません)

どういうことかというと、手や足ならいいんですが、首をここまでしならせて反動を付けて振ると、今は良くてもあとで重大な障害が首に発生する恐れがあります。
首というのは、あらゆる方向に動かすために骨の数が多く、そこに細かく複雑に筋肉が重なり合い、さらにその中にを神経や血管がひしめきあっている、非常にデリケートな部分です。

昔、X JAPANのYOSHIKIさんが、ちょうどこの小田ちゃんのような「振り付け」を取り入れていて、頚椎を痛めて頚椎椎間板ヘルニアや神経循環無力症を発症し、手術を受けています。術後はテレビ出演でもずっとコルセットを付けて首を固定して演奏していた姿を覚えている方も多いのではないでしょうか。

元動画
こういう「振り付け」をヘッドバンギングといいます。(普通は縦ですがこれは横向き)
他のメンバーは体ごと、あるいは首でも45度程度しか動かしていませんが、YOSHIKIさんだけ小田ちゃんと同じように90度真横まで傾けて、激しくスナップを効かせて振っています。(GIFアニメのスピードが実際よりちょっと早いですが)

こうした「ヘッドバンギング」のやり過ぎで、首にヘルニアが発症したそうです。

また、X JAPANのYOSHIKIはドラム演奏の最中の激しいヘッドバンギングにより首、頚椎を痛めており、頚椎椎間板ヘルニアや神経循環無力症などを相次いで発症。このため、回復後は首にコルセットを巻いてドラムを叩いていた。今度倒れたら車椅子生活になると医師から宣告されたうえ、2009年にヘルニアをさらに悪化させ、椎間孔切除の手術を受けた。第5番-6番頚椎の間を広げるこの手術は成功したものの、ほかの頚椎間や腰にも損傷が判明したため、3年以内に再手術が必要であると医師から宣告された。
ヘッドバンギング – Wikipedia

この頚椎椎間板ヘルニアというのは、首の神経を直接圧迫するため、想像を絶するような痛みがあるそうです。
YOSHIKIさんは「腕を切り落として欲しいくらい」の痛みと表現しています。

「首の後ろが最初痛み出して、『何だこれは?』と思って。何か味わった事の無い痛みがどんどん酷くなってきて、腕は痺れて上がらなくなるし、しまいには頭にまで痛みが来ちゃって。すぐにローディー呼んで氷で冷やしたんだけど、どんどん酷くなるばっかりで。だんだん発狂状態になってきて、『救急車呼べ!』って叫んでるうちにあまりに痛いから、『腕を切れ!』と叫び始めて…腕を切り落としちゃえば首の痛みが分散すると考えたんですよ…もう『とりあえず身体どっか切れえ!』と発狂して、部屋の中でローディーぶん殴り始めて。そのまま4,5人に押さえつけられて病院に運ばれて…麻酔2本射っても3本射っても全然効かないで、ずーっと発狂してるんですよ。『手エ切れー!』『ブッ殺せー!』とか、『殺してくれー!』とか。結局身体中に4本射たれて、そのまま一瞬眠りについちゃって、気がついた時は『あれ、俺は生きてんのかな?』とか思って。何か俺が寝てる時に『あれ、何かTAIJIの声が聞こえた気がするな』とか、『HIDEの声を聞いたような気がするな』とそんな次元で。俺はもうほとんど意識無い状態だったから」(Jealousyスコアより)
頸椎椎間板ヘルニア

関節や首などの故障は、10代の頃はあまり意識しませんが、あまり酷使すると後で影響が出てきたりもするものです。

というわけで、小田ちゃんには、そのセクシーかつダイナミックなダンスの持ち味はこれまで通りバンバン発揮しつつ、でも首を横に振るのはせいぜい45度くらいまでにしておいてほしいな、と思った次第です。

「首を横に振りすぎるとヤバい」

この言葉だけでも、どこかで回りまわってレッスンの先生なりスタッフさんなりご本人なりの耳に届くことを、でなければ『シャボン玉』を披露する機会が少ないことを願っています。小田ちゃんのこれから長く続くであろう歌姫人生のキャリアにとって、不要な爆弾や不安要素は一つでも少ないほうがいいですから。

モーニング娘。小田さくらがYOSHIKIのように倒れてしまうかもしれない! (頚椎椎間板ヘルニアの話)” に 10件のコメント

  1. 香港からのオダサクファン

    確かに…
    最初見るとき、小田ちゃんちょっとやり過ぎ!面白い!と思いましたが…
    本当にやり過ぎて、小田ちゃんもちょっと痛いと言いましたね…(T_T)

    1. 管理人管理人 投稿者

      投稿直後(3分後!)のコメントありがとうございます。
      そうなんですよね、これ凄いんですけど首は繊細な部分なんで心配なのです。

  2. さくさくぽんぽんさくさくぽんぽん

    実際に首を少し痛めてしまったようですから、気をつけて欲しいですね。

  3. さくらさく名無しさん

    夏まゆみが鞘師に指導してたときにも言っていたけど
    ああいうのは柔軟性が優れているのではなくて筋力が弱いから曲がってしまっているだけで赤ちゃんの体が柔らかいのと同じ
    筋力でセーブしない動きを「全力ダンス」なんて言ってもてはやしてたら故障するのは当たり前
    プロのダンサーはきちんとセーブした動きで魅せるよ

  4. さくらさく名無しさん

    小田ちゃんの師匠の中島さんは首を振る場合はなるべく
    手を添えるようにされてます、気が付いてないのかな?

    二人共にデコ出しで中島さんのトサカ、さくらちゃんのパイナップヘァー
    が大好きです。得がたい人材ですので、故障なく現役で居れるよう
    願ってます。

  5. さくらさく名無しさん

    あの小田の継続時間の動きでドラマーのヨシキと比べるとか無知もいいとこはーとこ
    頚椎周辺の解剖とスポーツ医学知らんで偉そうに語るなよ

  6. さくらさく名無しさん

    でも痛めるときは一瞬で痛めてしまいますからね
    どっちにしろ注意は必要でしょう
    小田ちゃんが大好きなのでケガしてほしくないです
    観た時はサイコ―――!ってアガッてしまいましたが

  7. さくらさく名無しさん

    なんにしろ、大事にして欲しい。将来がある身なので

  8. さくらさく名無しさん

    柔らかい動きを活かせる曲を観てみたいです。なんならハワイアンな曲っていうそのまんまでもいいので。つんくさんなら、ハワイアンながらつんく節全開な曲をつくりそう。

  9. さくらねこ

    ヘルニアって言う言葉にぞっとしましたね。(^^;)
    身近にそういう人がいるので恐ろしさを感じています。
    ホントにダンス指導の先生方はそういうことにも詳しいはずなので、的確な助言をしてあげて欲しいですね。

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